トレンドは番組で作るもの

世の中には「トレンド」というものがあります。それは自然と発生する「流行」です。人の好みはそれぞれですが、その好みが集まり、同じものを「良い」という人が増えたときに、トレンドが発生します。

トレンドはひとつの市場です。ビジネスチャンスでもあります。人物やキャラクターも同じです。「嗜好」も同じです。さまざまなトレンドが発生して、経済を動かし、そしてまた新しいトレンドに切り替わっていくのです。私たちはそれを繰り返しながら、常に目新しいものを追い求めているものなのです。

ですがそのトレンドも、「メディア」という多くの人が接する媒体であれば「作る」ことができるのです。メディアが「流行っている」といえばそう受け止めてしまうのが私たちです。私たちは日々さまざまな情報に接して生きています。情報を受け止め、理解し、日々の生活や消費行動に反映させているのです。「広告」も情報です。「こんな商品がある、こんなサービスがある」と目にすることで、私たちはそれを気に入ったり、欲しいと思ったりするものなのです。

現在の世の中は、私たちがお金を使わなければ循環しません。「価値」を「貨幣」に変換して、自分が生きるために必要なものを購入することで、誰かのビジネスになっています。そして、そうして稼いだお金はまた「消費」されて誰かのビジネスになっています。誰もお金を使わないという世の中になってしまった瞬間に、失業する人が続出するのです。私たちが生きるためには、それぞれがお金を使う必要があります。

そのような消費行動を左右するのがトレンドでもあります。トレンドは「今これを買えば良い」ということを示すものでもあります。「多くの人が良い」と言っているということを示すものです。私たちはさまざまなものに価値を見出します。流行に遅れたくないとい気持ちもそのひとつです。実際はどのような服を着ていても生きていけるものなのですが、トレンドがあるため毎年着るものを変えるのです。そのようにして満足感を得たり、周囲からはみ出していないことで安心したりするものなのです。

多くの人が接する番組は、そんなトレンドを作ることができます。トレンドを作ることは新しいビジネスチャンスを提供することでもあります。新しいビジネスチャンスを提供することで、またひとつ市場が生まれ、経済が活性化するのです。それによって対価を得られる人を生み出すのです。私たちが文化を持っている以上、「情報」は経済に対してとても重要な位置を占めています。情報によって経済を循環させる力を持つものがメディアです。番組をつくるということは、それ自体がビジネスではあるものの、また新しいビジネスを生み出すきっかけになるかもしれません。私たちが興味や関心をさまざまなものに抱く以上、いつまでも「情報」には価値があるのです。そして、それによって購買意欲を高めることができるのです。経済が循環すること自体で「景気」が良くなります。「景気」がよくなると「雇用」が創出されます。そのことで、社会はますます豊かになるのです。

多くの人に接触してもらうということは、そのような「責任」もあるものです。ただ「配信すればいい」というわけではありません。