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番組構成の大切さ

どのような番組でも「構成」が重要な位置を占めています。「構成する」ということは、その番組がどのような流れで進行するのかを組み立てるということです。あらかじめ組み立てておかなければ、実際に収録する際にその番組は成立しないのです。

番組が番組として成立するためには、導入から進行、エンディングに至るまでの「プロット」がまず必要です。実際に進行させるのはその番組に出演している人たちではあるものの、それらの人々に「このような流れです」と伝えることが大切です。プロットの無い番組は見ていて気持ちのいいものではないどころか、成立していないものです。どのようなテーマの番組でも、それらの導入部分がなければ「興味」を惹くことすらできないのです。

興味のないものをずっとダラダラ眺めることは苦痛です。ましてや、「それがどんなものであるのか」がわからないまま、その番組を見続ける意味がないのです。バラエィや情報番組などでよく見られる画面上のテロップは、「いつテレビの電源をいれるかわからない」、そして「いつチャンネルを合わせてくれるかわからない」私たちへ「理解してもらう」ための配慮でもあります。

その番組を冒頭から全て見ていればいいのですが、そう出来ない場合、私たちは「途中から」その番組の視聴をはじめることになります。そのときに「今何やっているのか」ということがひとめでわかるテロップは、視聴するうえで些細ではあるものの重要なガイドラインであるのです。

番組の構成の大切なところは、はじめから見ても途中から見ても「面白い」ものであるようにすることです。私たち視聴者がいつでも、いつからでも楽しめるように、その番組を組み立てる必要があるのです。私たちは居見のあるものしか見ません。興味のないものは見ないのです。そのような私たちはときには残酷です。つまらないものは見る必要がないからと、チャンネルをすぐ変えてしまうものだからです。

テレビ番組で番組中の一瞬が「見るか見ないか」を左右するものでもあります。最初から見ている人に対しても、途中から見る人に対しても、その番組に目を釘付けにしてほしいわけです。そうすることで提供してくれている広告主のCMを見せることができます。それが番組を制作している者の「義務」なのです。

演出で「次は絶対に見逃せない」という瞬間にCMに変わったりすることがありますが、それは私たちにCMを見せるためのものです。面白い番組であるからこそ、目が離せない番組であるからこそ、私たちはCMを一緒に見ることになります。番組制作者の最終目的地はそこです。私たちがCMを見ることです。私たちが「見たいもの」を最後まで隠し通す演出、簡単に満足してしまわないようにする構成が、その番組の価値を高めることになるのです。私たちが意図せずCMを見ること、それが違和感なく行われること、そのためにも「構成」は大切なのです。その番組の屋台骨ともいえる構成は、重要な位置を占めています。「構成作家」は、その番組の広告価値を左右するのです。同じテーマを扱ったとしても、番組の価値が変わってしまうほどの効果がある「番組構成」、音楽でいうところの「譜面」のようなものなのです。

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