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ドロ仕事も沢山

私たちが普段見ている番組の細かい部分もすべて誰かが仕込んだものです。何気無いセットだと思ったものでも、実際それは誰かが何かを意図してそこに置いたものなのです。視聴者が気にしなくても、そこには番組制作者の考えがこめられています。

もしすべての番組でそのような小道具やセットがなかったら、私たちの目に映る番組の数々はとても寂しいものなってしまっていることでしょう。衣装や髪型、メイクですら誰かが手をいれたものです。それらがなければ、私たちの生活彩る番組の数々はとてもチープなものになってしまうのです。

それらの小道具やセット、そして衣装や髪型、さらには番組の内容を演者に伝えたり、昼食の手配をしたり、番組制作にはただ見ているだけでは気がつけないような部分にまで人の手が及んでいます。それらのすべてが「番組制作」であり、仕事なのです。一見華やかで楽しそうに見える番組も、そこには沢山の人の「仕事」がつまっています。それらは決して華やかではなく、むしろ泥臭い仕事も多いものですが、その「先」には私たち視聴者がいるということを全ての番組制作者はわかっているのです。

このようにひとつの番組を制作するためには沢山の人が関わっています。ただ漠然と「番組制作の仕事がしたい」と考えているだけでは、「何をするのか」ということがわからないまま、漠然としたまま終わってしまうのです。それぞれの仕事が分野として特化していて、それらが組み合わさってひとつの「作品」としての番組が完成しています。収録した音の調整をするのも専門的ですし、スタイリストも特化した仕事です。自分は番組制作業界の中で何をしたいのかということを、番組制作とはどういうものであるのかということを、しっかりと学んでおく必要があります。

収録する番組にしても時間が無限に使えるわけではありません。演者にしても、核スタッフにしても持っている時間には限りがあります。それぞれが忙しいなか時間を割いてひとつの番組をつくろうというのですから、「時間」を守って収録することは当たり前です。そして「生放送」であれば、番組が放送される枠自体が限られています。その中でひとつの番組として成立させる必要があるのです。やり直しもできないのですから、さらに「時間」は貴重になります。タイムキープということも、ひとつの「役割」として存在しているのです。

ただボーっと眺めていても、テレビの中ではさまざまな番組が流れています。それらのすべては人が作ったものであり、それらのすべてに人の手が加えられています。私たちが安心して番組を視聴できるのも、そのようにその番組を「成立」させる人の仕事があってこそということです。それらの仕事は決して華やかではなく、むしろ泥臭さを含んだものが多いのです。演者やスタッフにお茶を配ることだって仕事の一部です。収録中に散らかったものを片付けるのも仕事です。私たちが普段気にしないような些細なことのひとつひとつが、番組制作の一部なのです。ただ華やかな番組を作りたい、ただ楽しいことを沢山発信したいと考えていても、その願いはすぐには叶いません。誰もが「下積み」を経験することでしか成長できないからです。

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